【御礼】当ページの企画はご好評いただいて終了しましたが、ご参考までにアーカイヴとして残してあるものです

当会の自主上映企画第4弾!
◆HOUSE ハウス(1977年 大林宣彦監督のメジャーデビュー作)

1977年7月30日(土曜日)に封切られた「HOUSE ハウス」は、その年に就職して、もう映画も卒業だ、な~んてマジメに思ってもいたワタクシを映画へと引き戻す重要な1本となりました。
それから10年後の1987年7月には大井武蔵野館支配人になっていたワタクシの自分だけの企画第1弾として考えたのは当然のように大林宣彦監督特集でした。
大林監督にもお越しいただいて「HOUSEから10年目の夏」の特集上映が実現しましたが、その際に監督とお約束したように、1997年7月には「HOUSEから20年目の夏」としての特集上映も開催。もちろん、その間にも何度も何度も大林映画は上映しました。
当然ながら2007年の「HOUSEから30年目の夏」の上映も構想していたのですが、大井武蔵野館は1999年初頭に閉館。

しかし、シネマノベチェントがあれば、2017年には「HOUSEから40年目の夏」の上映が出来る!

が、ちょっと先だなあと思っていたところ、「HOUSE」が初公開された1977年と本2016年は曜日構成が同じことに気付きました。
そこで今年は来年40周年の予告として、39年目の夏に「HOUSE ハウス 39 Thank You !」を企画した次第。
(なお、当会の趣旨の基本は未DVD化作品をこそ上映することなのですが、今回だけは例外。しかしながら、来年は「HOUSE」ではない未DVD化作品の上映という裏技になるかもしれませんし、やはり機会があるならばスクリーンこそで作品に出逢いましょう!)

初日の7月30日(土曜日)には当作の脚本を書かれた桂千穂さんにご来館いただいてのトークイベントも開催!
日本盤DVDのメイキング映像では当の大林宣彦監督や原案の大林千茱萸さんのお話はあっても、桂さんは未収録。アメリカで発売されたブルーレイ盤には桂さんも登場されていますが、あまりに時間が短い。
そこで今回は、公のDVDなどでは語ることの出来ない、また特に大林監督の前では語れないアレコレ(笑)をこそ、閉ざされた空間でお聴きしたいと思います。
さらに、かつての大井武蔵野館では桂さんに多大なるアドバイスを常にいただきましたが、そのように大林映画だけには留まらず、新東宝、石井輝男監督、そして日活ロマンポルノなどについてまでも縦横にお話しいただきたいものです。

こうした、ありそうで無い「桂千穂ワンマンショー」、往年の映画ファンの方こそは是非ご集結ください!

→その後、「HOUSE」に出演されていた松原愛さんのゲスト出演が決定しました!
桂さんの「ワンマンショー」ではなくなった次第ですが、出演者の方ならではの撮影秘話も伺えることになりましたので、「HOUSE」ファンの方はマストです!

また最終8月5日(金曜日)は「HOUSE」チルドレンとも言える今関あきよし監督三留まゆみさんをお招きしてのオールナイト・トークイベントも、歳を省みずに開催!
というか、このオールナイト企画は劇場支配人の差配で、いささかワタクシは体力に難がありそうで心配なのですが、ともかく本番の来年に向けて、今年も盛り上がりたいと思います。

↑いずれも、残念ながら満員にはなりませんでしたが、ここでしか聴けない貴重な話ばかり。
なおかつ、今では演歌系歌手としてご活躍中の松原愛さんは最近CD復刻された「ボク女だぞ」(大林宣彦監督作詞で、「転校生」の元ネタという内容)を生声で歌っていただきました(しかも、カラオケのセットミスで途中で終わってしまったので、2度も!)

また、大林監督が2016年夏に撮影する新作「花かたみ」は、この「HOUSE」以前に桂千穂さんによって書かれたシナリオが元になっており、キャスティングでは今関あきよし監督の前作の主演女優が抜擢されるなど、単なる昔話ではなく、今に繋がるイベントだったのです。

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