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タイトル/ジャケット パッケージに関するデータ/コメント
GARO LIVE
「ガロ・ライヴ+君の誕生日」とクレジットされた帯で、帯コピーは「わきあがる熱狂を再現 !! 話題の新曲「君の誕生日」を収録 !!」 アルバム:GARO LIVE
こちらの帯は、写真とデザインは異なるが、帯コピー類は上記と同一 ジャケット裏面も表と同じデザインのロゴがあしらわれているが、ちょっと渋い
(ジャケット裏面)
見開きジャケット内側には、コンサート風景の写真多数掲載
(見開きジャケット内側)
[LP] 1973年 6月25日発売
マッシュルーム・レーベル(発売元:日本コロムビア)
レコード番号:CD-7048-Z(スタンパーのマトリクス番号:JX-373/374) 価格:\2000グレー・マッシュルームの盤レーベル右側にあったデノン・ロゴが無い

これ以降、ジャケットのデノン・ロゴが無くなった。
盤レーベルはグレー・マッシュルームのままだが、デノン・ロゴだけが消えている(右の写真)。
見開きジャケット。 なお、その赤字部分の濃淡の程度が多少異なるものが確認されている。
帯は2種類ある(左欄の中央左写真の方がセカンド・ヴァージョンのはず)。
\2200の値上げ盤もある。

後には、同じレコード番号で、盤レーベルがブルー・マッシュルームの再発プレスがあった可能性があるが、現品未確認。 また、後期にはシングル・ジャケット仕様となっていたかもしれないが、それも現品未確認。
(盤レーベルについての詳細は、こちらを参照)

73年5月10日に発売されたシングル「君の誕生日」の一部に付いていた宣伝用シートによると、このアルバムの予約特典として大型ポスター・プレゼントのキャンペーンがあったということだが、そのポスターの現品は未確認。

オリコン最高位4位、売上枚数106,000枚以上。
[CD] 1998年 6月24日
マッシュルーム・レーベル=アルファミュージック(東芝EMI ) CD番号:ALCA-9187 税込\2100

CDでの再発売。
LP仕様の歌詩カードを再現したパッケージだが、見開きジャケット内側部分は欠落(この部分には、当時のコンサート風景の写真が多数掲載されており、ファンは必携なのだが)。 外側には「マッシュルーム」の小さいシールが貼られていた。 ライナー・ノーツは、黒沢進&中村俊夫。
レコーディング・データ/
メンバー以外の参加ミュージシャン等
曲の内容に関するデータ/コメント
ジャケット・デザイン=アムタック・ニッポン

(ライヴ部分)
プロデューサー=ミッキー・カーチス
アシスタント・プロデューサー
=藤巻俊雄
ミキサー=吉沢典夫
録音場所=横須賀市文化会館
録音日=1973年2月26日

キーボード/指揮=柳田ヒロ
ドラムス=チト河内
エレキ・ベース=後藤次利
エレキ・ギター=矢島賢

(「君の誕生日」「散歩」)
プロデュース
=アルファ・アンド・アソシエイツ(株)
ミキサー=吉沢典夫
録音スタジオ=スタジオ “A”
録音=1973年3月
このライヴでのバックバンドのメンバー、柳田ヒロ、チト河内、後藤次利は、本来ならば、この時期には小室等、そして吉田拓郎と共にスーパー・グループ「新・六文銭」として活動中のはずだったが、ツアー中に起きた吉田拓郎のいわゆる「金沢事件」(結果的には事実無根で不起訴になるが、女の子を暴行したという疑いで逮捕された)のため、バンドは存続出来なくなる。

ちなみに、このアルバムと同じ6月にリリースされた拓郎のアルバム『伽草子』や、5月にリリースされた及川恒平のシングル「雨がふりそうだなあ」では、矢島賢を含む4人がバッキングしている。

LP『ビリー・バンバン・リサイタル』また、やはり同年6月5日に中野サンプラザにてライヴ録音されたビリー・バンバンのLP『リサイタル』(右の写真)でも、柳田ヒロが編曲、演奏は柳田ヒロ・グループ(+オーケストラ)で、ジャケットにメンバーのクレジットは無いが、レコードにはステージでのメンバー紹介が収録されている(チト河内と矢島賢は本名?での紹介)。 また、派手なテーマ演奏から代表的ヒット曲へのメドレーでのオープニングは、このガロのライヴと同趣向。
(なお、このレコードでは、ステージに登場したビリー・バンバンのメンバーの子供=幼児が、勝手にアカペラで「学生街の喫茶店」を唄ってしまうというハプニングも)
A面 1 学生街の喫茶店 (3分15秒) 作詩=山上路夫 作曲=すぎやまこういち 編曲者のクレジット無し
2 時の魔法 (3分24秒) 作詩=堀内護 作曲=堀内護
3 ディスカバー・ピクニック (2分56秒) 作詩=大野真澄 作曲=大野真澄
4 美しすぎて (3分16秒) 作詩=山上路夫 作曲=村井邦彦
5 忘れていたもの (2分54秒) 作詩=堀内護/大野真澄 作曲=堀内護
6 君の誕生日 (3分45秒) 作詩=山上路夫 作曲=すぎやまこういち 編曲=すぎやまこういち
B面 7 一人で行くさ (3分07秒) 作詩=日高富明 作曲=日高富明 編曲者のクレジット無し
8 木馬 (3分06秒) 作詩=堀内護 作曲=堀内護
9 涙はいらない (3分39秒) 作詩=堀内護 作曲=堀内護
10 暗い部屋 (5分09秒) 作詩=堀内護 作曲=堀内護
11 散歩 (3分15秒) 作詩=山上路夫 作曲=村井邦彦 編曲=有馬すゝむ

「君の誕生日」「散歩」は、シングルと同ヴァージョンのスタジオ録音。
ここでの新曲は「忘れていたもの」だけだが、この曲のスタジオ・ヴァージョンは発表されていない。 同曲の詩は2人の共作とクレジットされているが、基本的には大野が作り、サビの部分のみ堀内によるもの、とのこと。

「学生街の喫茶店」「ディスカバー・ピクニック」「美しすぎて」「一人で行くさ」「木馬」「涙はいらない」のライヴ・ヴァージョンは、このアルバムにのみ収録(ここでの「時の魔法」「忘れていたもの」「暗い部屋」のライヴ・ヴァージョンは、編集盤に収録されたことがある)。
ちなみに、ライヴ録音日は「学生街の喫茶店」がオリコン・チャート1位の連続2週目の日。 熱狂的な歓声は決して大げさなオーバーダビングではなさそう。 しかし、あまりに整ったガロの歌部分は、スタジオで録音し直したものとの説あり。
なお、リードを取れるギタリストが2人いるガロなので、そのバッキングの矢島賢のギターは目立たないようにミックスされているようだが、例えば「涙はいらない」のエレキ・ギターのソロは矢島が弾いたものらしい…。

当然ながら、このアルバムはコンサートを丸ごと収めたものではなく編集しているが、当時のオープニングは、このアルバム通り、イントロダクションの演奏〜「学生街の喫茶店」というパターンだったようだ。

2003年4月に平間克生さんから再録音説に関するご意見が寄せられましたので、以下に転記させていただきました。
このアルバムでの確かにガロの歌の部分は妙に整っているところがあり、スタジオで録り直したのではないかという説も首肯けなくはないと思います。 私自身はポピュラー音楽(特にロック系での)のライヴアルバムで事後的な加工は全くあってよいと思いますし、この『GARO LIVE』でコーラスの録り直しがあったとしても全然かまわないですし、仮にそうであったとしても、例えば「美しすぎて」でのギターさばきとコーラスなど実に見事だと思います。

が、録り直し説を採るとすると、「涙はいらない」でのガロのコーラスのピッチのずり下がりをどうして修正(録り直し)せず放置したのかが疑問として浮かび上がってきます。 他の収録曲(「一人で行くさ」等)でもピッチが甘い曲はあるのですが、「涙はいらない」に関しては、ステージのモニターがうまくいっていなかったのか(あるいは単に調子が悪かったのか)、途中からどんどん歌のピッチが下がっていき、最後のドミナントのコードの所などバンドの演奏とガロのコーラスのピッチが全くずれています。 人によって感じ方はいろいろかもしれませんが、私などは聴いていていたたまれない感じにさえなって来ます。

実際にコーラスを録り直す作業をしたのであれば、まずこの曲のような不具合を直すのが当然であり、それをしていないということから反対解釈すると、コーラスの録り直しはしていないということを推論することも出来るように思われます。

もっとも、他の曲は修正を施したが、発売日の関係上この曲の直しは作業的に間に合わなかった、しかし、この曲はライヴ時点での最新シングルでもあり是非収録しておきたいというレコード会社の意向が有り、そのまま発売してしまったというようなこ
とも可能性としては(それもまた実際にそうであったら首を傾げるような話ですが)考えられますが。

いずれにせよ、いろいろ考え方はあるでしょうが、ドキュメント性はさておき、こういう形でリリースしてしまったことは私個人は疑問に思っていますし、具体的にはこのアルバムは「涙はいらない」をカットしてリリースするべきではなかったかと思います。
少なくともメンバーはこの形で出ることに相当抵抗したと思いますが、この時期のガロのレコードの作られ方・売られ方について、レコード会社、マネージメント、プロデューサー、アーティスト本人等の関係者各々がどのぐらいの発言力を持っていて、どういう考え方に基づいてどういう風に意思決定がされていったのかは興味あるところです。
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